そんな仕事に真面目な父ですが、家族にはとても優しく、仕事を離れれば誰にでも優しい父です。

私は幼いころから父が大好きで、塗装工事をしている現場によくついて行って、父がペンキを塗っている姿を見ながら現場で遊んでいました。

その頃から「私も大人になると父と同じ塗装職人になるんだっ！」と心に決めていたかどうかは覚えていませんが、、、

大人になる頃には、私も父の会社に入社し塗装職人を目指すことを決めていました。

大先輩の職人さんたちに来る日も来る日もしごかれ、兄弟子たちに怒られながらの日々の修行に励む日々。

そんな中、気が付けばサラリーマンになった次男坊も、仮枠大工になった三男坊も務めていた会社を退社して父の会社に入社していました。

まわりの人からは兄弟で同じ会社で務めるとあまりよくないみたいなことも言われましたが、そんなことは全くなく、今でも仲良く同じ会社で兄弟3人力を合わせて頑張っています。

修行時代もあっという間に10年が過ぎた頃、突然、父が病で倒れて入院しました。

検査の結果、胃癌が発見。急遽入院となりました。

その時に父に言われた言葉を今でもはっきりとおぼえています。

「もう、帰ってこれんかもしれん！あとはお前に任せたらな」

私は当時30歳でしたが、この言葉を聞いて足が震えて、ものすごく不安になったのを覚えています。

そんな父でしたが、無事に手術が成功して癌も全て取り除けました。

手術から27年以上たった今でもピンピンしていて、会社の倉庫で何やらいつもゴソゴソしています。今では私の足が震えたのも笑い話です。ありがたいことですね！

そんな父の影響もあり、私たちは塗装職人なり現在に至っています。

おかげ様で５５年以上も寝屋川で活動させていただき、今では紹介を中心に多くのお客様から工事のご依頼をいただけるまでになりました。

毎月何十棟も工事ができる会社ではないですが、これからも私たち職人が手掛けられる範囲では常に良い工事をお届けできるように頑張ってまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。